ソノマで実現したペトリュス風格のワイン

Miracle wine maker といわれるピエール セイヤン(Pierre Seillan)氏と

アメリカのワイン業界には、巨匠が多々おりますが、ソノマ ヴァレーでケンドール ジャクソン (Kendall Jackson)というアメリカでも有数のワイナリーを起こし、大成功させた ジェス ジャクソン氏もその一人。最近他界された同氏が、晩年になって実現したご自身の夢は<最高のカリフォルニアのテロワールで、ボルドーを凌駕するワインを作りたい>というもの。

フランスの或るイヴェントで知り合った現地のワインメーカー、ピエール セイヤン氏も同じ夢を持ち、その場で意気投合。ジャクソン氏は、その為に立ち上げたヴェリテ(Verite)というブティックワイナリーにセイヤン氏を招聘し、ソノマの理想的なテロワールを探索。そしてある日二人が見つけた理想郷を前にして、こんな問答があったそうです。

ジャクソン氏 「どうだ、ここでペトリュスのようなワインを作れるか?」
セイヤン氏  「いや、もっと凄いのが出来るだろう」  と。

その言葉通り、1998年の最初のヴィンテージから現在に至るまで、ヴェリテのワインは、あの辛口のロバートパーカー氏から、毎年必ず脅威的な高得点を得ています。その中でも百点満点というワインを7回も実現し、しかも99点98点という非常に高い得点がかなり多く、この10年間の平均スコアは何と96.2点!! この数字の凄さは、フランスの最高位のシャトーと比較すれば、歴然です。

また、パーカーポイントだけではなく、米国そして日本でも、ブラインドテイスティングを行った際に、同時に試飲されたベトリュスを凌駕して、ヴェリテのワインがより高く評価されたという記録があります。しかしながら、ペトリュスのワインは一本数十万円しますが、このヴェリテのワインはその10分の1位の値段で買うことが出来ます。また、アメリカのワインには珍しく、ヴェリテのワインは長期熟成タイプで、30〜50年の熟成が可能です。

ヴェリテについては、後日その素晴らしい各種ワインも含めて、改めてご紹介しましょう。

Yuki Saito

斉藤ゆき

Diploma WSET, Certified Sommelier, Master of Wine Program
ワイン・コンサルタント 品評会審査員 ワイン・ライター

ニューヨークで金融キャリアを構築後、 生涯のパッションであるワインを、欧米のトップスクールで学び、日本人として希有な資格を数多く有するトッププロ。

ワイン教育の最高学府、Wine and Spirits Education Trust (WSET)の学位(レベル4最上位)をカリフォルニアで、上級資格(レベル3)をトップで本校(ロンドン)にて取得。更に、ソムリエ機関の世界的権威であるCourt of Master Sommeliers(ロンドン)の認定ソムリエ資格も有する。フランス留学は頻繁で、ボルドー、ブルゴーニュを始め、各地のワインスクールでフランス人と共に学ぶ。

現在は、サンフランシスコをベースに、ワインの顧問業務(日米)、連載記事の執筆と講演(日米)、品評会審査と視察(日欧米)を3本柱に活躍する傍ら、ワイン業界最高峰といわれるマスター・オブ・ワインのプログラムに所属し、MWを目指して切磋琢磨中。
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