By / 8th 5月, 2012 / ワインの作法 / No Comments


本日は、久しぶりにウィステリア ヒロと2人で、業界の試飲会に出席してきました。今回のスポンサーはカリフォルニアのカベルネ生産者協会。わたくしは流石にプロ?で、しっかりと紫色のワンピースを着用し、ソムリエバッジ、WSET上級取得者バッジなどの、業界のメダル?を付けて準備万端。

ウィステリア ヒロは?というと、敵もさるもの。あっぱれにもちゃんと濃いめのシャツを着用して来ています。

ん?意味が分からないって? カベルネは赤ワインの中でも特に濃い赤色。そして、試飲会では少なくとも数十種類のワインを、混雑している会場で、人の波をかき分けながら、飲みます。(私は勿論、飲まずに吐き出します) といったら、ガッテンして下さいましたでしょうか?

そうです。必ず、アクシデントは起こるのです。もっとも、人とぶつからずとも、一番起こり易い粗相は、自分で試飲の為にグラスを廻しているき。勢い余って、こぼす事が多々あるのです。しかも、大抵は一番目立つ胸元に、ぴちゃっ!といきますね。

という訳で、赤ワインの試飲会には赤っぽい、或は黒っぽい洋服を着ていくというのは、業界の常識なのですね。

ところで、試飲会から帰宅後にウィステリア ヒロからパニックコールを受信。『ゆきさん、自分の歯をみて、ぎょっとしました。この真っ黒な歯を、どうやって手入れしたらいいもんですかねえ?」とのグッド クエスチョン!

赤ワインの試飲会の後は、歯が真っ黒に染まります。まずは、うがいをしっかりすること。但しその際には水、或はぬるま湯だけで、歯を磨かないことです。タニンや酸が歯の表面を覆っているので、気持ちが悪い(し、見栄えも悪い)のは分かりますが、歯ブラシや歯磨き粉(即ち、研磨剤)を使って、直ぐに歯磨きをすると、歯を痛めます。

一番問題なのは、タニンは歯の隙間や、歯茎に入り込むので、丁寧にデンタルフロスで歯の間をきれいにすること。そして、ゴム製の楊枝で、歯の生え際と歯茎の合間を、なぞるようにしてきれいにする事です。1時間くらいたったら、歯磨きをしても良いでしょう。

また、白ワイン、特にシャブリのように酸味がとても高い白ワインの試飲会の後は、まず歯に付着している酸をゆすぐようにして落とし、これも直ぐに歯磨きなどしないことです。

結論! 試飲会の後のデートは控えましょう。或は、口を開けて笑う事は、禁止?

ちなみに、ワインのプロはデンタル クリーニングに頻繁に行き、歯にはとてもお金をかけていますよ。

Yuki Saito

斉藤ゆき

Diploma WSET, Certified Sommelier, Master of Wine Program
ワイン・コンサルタント 品評会審査員 ワイン・ライター

ニューヨークで金融キャリアを構築後、 生涯のパッションであるワインを、欧米のトップスクールで学び、日本人として希有な資格を数多く有するトッププロ。

ワイン教育の最高学府、Wine and Spirits Education Trust (WSET)の学位(レベル4最上位)をカリフォルニアで、上級資格(レベル3)をトップで本校(ロンドン)にて取得。更に、ソムリエ機関の世界的権威であるCourt of Master Sommeliers(ロンドン)の認定ソムリエ資格も有する。フランス留学は頻繁で、ボルドー、ブルゴーニュを始め、各地のワインスクールでフランス人と共に学ぶ。

現在は、サンフランシスコをベースに、ワインの顧問業務(日米)、連載記事の執筆と講演(日米)、品評会審査と視察(日欧米)を3本柱に活躍する傍ら、ワイン業界最高峰といわれるマスター・オブ・ワインのプログラムに所属し、MWを目指して切磋琢磨中。

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