ちなみに、4月28日の土曜日に開かれたこの晩餐会は、アメリカでの私の故郷、ニューヨークでまず 開催された後、ここカーメル(正式にはCarmel by the seaという美しい海辺のリゾート地です。往年の映画スターで、隣接するペブルビーチの住民でもある クリント イーストウッドが町長をしていたこともあります )に場を移したのです。アメリカ広しといえども、この2都市だけで、開催されたのでした。ああ、ラッキー!

またこの晩餐会を企画したのは、ミラベル グループ(Mirabel group)というリレ・エ・シャトー系の高級リゾートを保有する企業で、顧客リスト(かくいう私も、このイヴェントが開催されたL’Auberge Carmelを始めとして、世界中のリレエシャトーを泊まり歩いた時期があったのでした)の中から、招待リストを作ったとのこと。こういうレストランの常で、高級なセットアップでしかも、小振り。せいぜい、20名も入れば満員というキャパです。

さて、当日は大好きなペブルビーチに寄り道をしてゴルフをすることもなく、サンフランの自宅から車を飛ばして会場に直行。なにしろ、このカーメルという町。こじゃれたブティックが軒を並べる買い物のメッカでもあるのですね〜。という訳で、3時間ほど久しぶりにショッピング。ここ数ヶ月の仕事と勉強の缶詰状態から、ほんの一時期解放され、『誕生日、誕生日!』と出費をするたびに念仏を唱えながら、大きな紙袋を抱えて、オーベルジュに帰還。

閑話休題。皆さんは、アメリカという国が、如何に男女べったりのお国柄かご存知ですか?大の男が、「ゆき〜、僕今夜はデート(の相手)が見つからないから、折角招待してくれたけど、君のホーム パーティーに出られない(即ち、連れが居なくてかっこ悪いから、行けな〜い)』と電話して来て、口をあんぐりした覚えがあります。が、そこはアメリカ人も多少進歩しているので、最近では一人でパーティーにでられるというツワモノも居ない訳ではありません。かくいう私は、正にそのツワモノの代表格。男が横に居るより一人の方が、何かとネットワークし易いということもあり、大抵一人で出かけて行きます。

さて、この日も私は一人。当然ほとんどの人がカップル、或は仲良しの友人と来ています。逆に言うと、私のフットワークが一番軽いのです。まず最初に中庭でシャンパーニュ レセプションが開かれ、そこであのクリュッグのヴィンテージシャンパーニュが振る舞われます。ドレスアップして、ぶらっと中庭に降りて行き、シャンパーニュのグラスを受け取り、すぐ目の前にいたカップルに話しかけ、ジョークを連発して、直ぐに大笑いの連発。その女性、シーラはなんとこのレストランの一番の常連とかで、意気投合しているうちに『ゆき、気に入ったわ。あなたの席を私たちと同席して貰うように、交渉してくる』と張り切って、館内に消えて行ってしまいました。

この写真がその彼女とのワンショット。その間にも、その夜料理を担当するシェフ3人が次々に挨拶に来たり、ロマネコンティのあのヴィレーヌ氏や、オーベルジュの支配人が声をかけてきます。その時、ふと気がついたのです。流石に年代物のクリュッグを、お代わりする人、或はウェイターが自主的に継ぎ足している人は、このシーラ以外に居ない!って。そこで、得意技を発揮し、若いウェイターに、『う〜ん、このシャンパーニュ、もう少し継ぎ足してくれると、すご〜くハッピーになるんだけれどな〜』と言ってみたら、案の定『オッケー、でも内緒ね!ちょっと待ってて!』と私のグラスを受け取り、なんと並々と注いだおかわりを持って来てくれたのでした。ラッキー!

そうこうしている間に、晩餐会の準備は進み、中庭からレストランへの移動開始です。シーラがそっと私に囁いてくれたところに依ると、「ゆきの席を私たちと一緒にしてくれるよう交渉したら、支配人が『それはちょっと厳しいなあ。今から変更出来るかどうか、トライはしてみるけれど….』という返事だったわ。さてどうなるかしらね?」とのこと。

さてさて、私の席はどこ?と見てみると…..  。

 

 

 

Yuki Saito

斉藤ゆき

Diploma WSET, Certified Sommelier, Master of Wine Program
ワイン・コンサルタント 品評会審査員 ワイン・ライター

ニューヨークで金融キャリアを構築後、 生涯のパッションであるワインを、欧米のトップスクールで学び、日本人として希有な資格を数多く有するトッププロ。

ワイン教育の最高学府、Wine and Spirits Education Trust (WSET)の学位(レベル4最上位)をカリフォルニアで、上級資格(レベル3)をトップで本校(ロンドン)にて取得。更に、ソムリエ機関の世界的権威であるCourt of Master Sommeliers(ロンドン)の認定ソムリエ資格も有する。フランス留学は頻繁で、ボルドー、ブルゴーニュを始め、各地のワインスクールでフランス人と共に学ぶ。

現在は、サンフランシスコをベースに、ワインの顧問業務(日米)、連載記事の執筆と講演(日米)、品評会審査と視察(日欧米)を3本柱に活躍する傍ら、ワイン業界最高峰といわれるマスター・オブ・ワインのプログラムに所属し、MWを目指して切磋琢磨中。

2 Comments

  • Samurai 5月 18, 2012 at 7:36 am

    カーメルって洗練された静かな海辺の町という印象を持ちましたが、こういう豪華で、でもプライベートな雰囲気を大切にした晩餐会の舞台としては、”もってこい”って感じですね。そんな超セレブな晩餐会の雰囲気とシャンパンを堂々と楽しむゆきさんってちょっと大物ですね。この後の展開を楽しみにしています。

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  • nootropic 6月 13, 2012 at 3:09 am

    Very interesting info!Perfect just what I was looking for!

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