2008年 ケイマス ヴィンヤーズ スペシャル セレクション

2008                      Caymus Vineyards Special Selection Cabernet Sauvignon

製造元                    ケイマス ヴィンヤーズ

製造年                    2008年

品種構成              カベルネ ソービニョン86%                  メルロー 14% 

産地AVA              
Rutherford 32%    Atlas Peak 15%    Oak Knoll 14%   

St Helena 9%    Yountville 6%     Napa Valley 24%

 ケイマスといえば = 「ナパのカベルネ」という数式が思い浮かぶほど、今更紹介をする必要がないナパ ヴァレーを代表するカベルネの老舗メーカーです。1972年にカベルネの名勝地、ラザフォードの自社畑からとれたカベルネ100%の濃厚な赤ワインを世に送り出して以来、ずっと秀逸なワインを作り続けている驚異的なワイナリーといえます。

 その中でも、このスペシャル セレクション(SS)は同社のグラン クリュー格。日本においては、入手が大変困難なブランドとなりました。

 代々この銘柄はナパヴァレー内でも特に優良で、特徴的なカベルネと生み出す多数のAVA(上記の産地表示のとおり、ナパ ヴァレーに散在する趣が異なるテロワール )のブドウをブレンドして作って来ており、パーカー氏を始め、名だたる批評家から常に高得点をマークして来ました。

 といっても、気候も製造法も刻々と変化する「超優良カベルネメーカー」がひしめくナパヴァレーにおいて、今でも老舗としてその高い品質と精度を保っているのには、オーナー、ワインメーカー達のたゆまぬ努力があります。

 例えば、この2008年には、ケイマスが始めてスペシャル セレクションにメルローを使用しました。言わばボルドー左岸の「カベルネ主体のメルローブレンド」です。

 通常の100%カベルネの黒いフルーツ中心のマッチョな味わいに比べ、メルローが14%程加わったことで、ココア、ダークチョコの風味が増し、タニンも柔らかいパウダーのようにこなれています。しかも中枢にはいつもの良く熟したブラックベリー、ブラックプラムやリコリスなどの背骨がしっかり存在します。

 2009年の100%カベルネのSSを横に並べて、縦試飲などすると、とても興味深いかもしれません。8年のヴィンテージは、割と早めに、向こう3〜5年くらいで飲む事をお勧めします。

 

 

Yuki Saito

斉藤ゆき

Diploma WSET, Certified Sommelier, Master of Wine Program
ワイン・コンサルタント 品評会審査員 ワイン・ライター

ニューヨークで金融キャリアを構築後、 生涯のパッションであるワインを、欧米のトップスクールで学び、日本人として希有な資格を数多く有するトッププロ。

ワイン教育の最高学府、Wine and Spirits Education Trust (WSET)の学位(レベル4最上位)をカリフォルニアで、上級資格(レベル3)をトップで本校(ロンドン)にて取得。更に、ソムリエ機関の世界的権威であるCourt of Master Sommeliers(ロンドン)の認定ソムリエ資格も有する。フランス留学は頻繁で、ボルドー、ブルゴーニュを始め、各地のワインスクールでフランス人と共に学ぶ。

現在は、サンフランシスコをベースに、ワインの顧問業務(日米)、連載記事の執筆と講演(日米)、品評会審査と視察(日欧米)を3本柱に活躍する傍ら、ワイン業界最高峰といわれるマスター・オブ・ワインのプログラムに所属し、MWを目指して切磋琢磨中。
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