2009年 Opus One オーパス ワン

2009                        Opus One Napa Valley Red Wine

製造元                    オーパス ワン

製造年                    2009年

品種構成              カベルネソービニョン81%      カベルネフラン9% プティ ヴェルド6% メルロー 3% マルベック1%

産地AVA              オークヴィル

フランスとカリフォルニアを代表する2代巨匠、ロスチャイルドとモンダヴィがノウハウを駆使して完成させたカルトワインの代表作。どっしりと重く、しかもまろやか、というナパならではの魅惑ワインです。

 日本では、80 年代の発売当初から絶大な人気を博すオーパス ワン。最新ヴィンテージ、2009年は、カリフォルニアでリリースされたばかりですが、早速入手、試飲しました。日本への入荷は、一般的には早くても年末からとされています。

 2009年のナパヴァレーは、気候的に大変難しい年で、製造者の手腕がワインの出来に反映する年となりました。ブドウが発芽し、熟成するまでの大切な春から 夏にかけては、例年になく冷厳な気温が続き、 9月にはいると打って変わって2度の熱波が襲来。やっと熟成を始めたブドウが収穫期に入る9月下旬から10月の下旬にかけては、記録的な雨が降るというワインメーカーにとっては悪夢の年。

 オーパスワンでは、このチャレンジングな年に、例年と変わりなく、決して質と落とさないよう細心のケアーをし、結果として消費者が要求するオーパスワンの質にふさわしいヴィンテージを作くりました。

 紫がかったルビーレッドの液体から最初に立ち上るのは新鮮なブルーベリーやストローベリーと、ココアの粉っぽい香り。グラスを廻すほどに、赤いフルーツが黒いフルーツのブラックキュラント、ブラックベリーに変身し、そこからダークチョコ、リコリス、コーヒーの香りが沸き立って来ます。

 タニンは既にこなれ始めていますが、しっかりとした存在感があり、向こう2〜12年位の間に、どんどんとまろやかに熟成して行く予感を感じます。フルボヂィーで有りながら、少し女性的で、クローヴ、ナツメッグと言ったダークスパイスが刺激的です。

 2年以上寝かす事をせずに、すぐに飲むのであれば、デキャンタをして1時間程待ち、大振りのボルドーグラスで時間をかけてじっくりと飲む事をお勧めします。

 2年、或はそれ以上待てるのであれば、更にまろやかで女性的なワインに変身する事でしょう。香りといい、味わいといい、オーパスワンの9年のヴィンテージも、ある種典型的なナパバレーで作る、ボルドーブレンドとなりました。ワインだけでも勿論楽しめますし、ステーキなどの肉料理に合わせると、あっという間に一本空いてしまいそうです。

 

Yuki Saito

斉藤ゆき

Diploma WSET, Certified Sommelier, Master of Wine Program
ワイン・コンサルタント 品評会審査員 ワイン・ライター

ニューヨークで金融キャリアを構築後、 生涯のパッションであるワインを、欧米のトップスクールで学び、日本人として希有な資格を数多く有するトッププロ。

ワイン教育の最高学府、Wine and Spirits Education Trust (WSET)の学位(レベル4最上位)をカリフォルニアで、上級資格(レベル3)をトップで本校(ロンドン)にて取得。更に、ソムリエ機関の世界的権威であるCourt of Master Sommeliers(ロンドン)の認定ソムリエ資格も有する。フランス留学は頻繁で、ボルドー、ブルゴーニュを始め、各地のワインスクールでフランス人と共に学ぶ。

現在は、サンフランシスコをベースに、ワインの顧問業務(日米)、連載記事の執筆と講演(日米)、品評会審査と視察(日欧米)を3本柱に活躍する傍ら、ワイン業界最高峰といわれるマスター・オブ・ワインのプログラムに所属し、MWを目指して切磋琢磨中。
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