ヌーヴォー (新酒) は「旬もの」? (ボージョレ ヌーヴォー特集 その3)

ボージョレ畑の視察中に一休み

ヌーヴォーが季節限定の旬もの扱いされる背景には、大変スマートなマーケッティングがあるのですね。

 

それは地元で大量生産されるガメイ品種を、超高速でワインに仕立て、すぐに売りさばいて現金に換える、という夢のようなシナリオを描いたプロジューサーがいたのですね。

 

そもそもワインという商品は、換金率が悪いのです。1年の長きに渡って天候と戦いながら、やっとこさ収穫出来たブドウをワインに仕立てても、 何ヶ月も何年もお蔵で寝かさなければならない。生産と収納には大変な元手がかかっているにも拘らず、ワインが売れるまでは、 現金収入が入ってこないという訳なのですね。

 

そこで、手間暇をかけずに、しかも大衆受けするワインを作り、しかも期間限定で売り出し、旬を狙うという、大変賢いスキームが生まれた訳です。

 

では、ヌーヴォーと通常のワインは、どう違うのでしょうか?

Yuki Saito

斉藤ゆき

Diploma WSET, Certified Sommelier, Master of Wine Program
ワイン・コンサルタント 品評会審査員 ワイン・ライター

ニューヨークで金融キャリアを構築後、 生涯のパッションであるワインを、欧米のトップスクールで学び、日本人として希有な資格を数多く有するトッププロ。

ワイン教育の最高学府、Wine and Spirits Education Trust (WSET)の学位(レベル4最上位)をカリフォルニアで、上級資格(レベル3)をトップで本校(ロンドン)にて取得。更に、ソムリエ機関の世界的権威であるCourt of Master Sommeliers(ロンドン)の認定ソムリエ資格も有する。フランス留学は頻繁で、ボルドー、ブルゴーニュを始め、各地のワインスクールでフランス人と共に学ぶ。

現在は、サンフランシスコをベースに、ワインの顧問業務(日米)、連載記事の執筆と講演(日米)、品評会審査と視察(日欧米)を3本柱に活躍する傍ら、ワイン業界最高峰といわれるマスター・オブ・ワインのプログラムに所属し、MWを目指して切磋琢磨中。
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