ボージョレの名村フラーリーにて

通常、ワインを作るにはブドウの房や葉を除去した後、 圧搾して果汁を絞り、そこに酵母菌をいれて発酵させます。しかもその後は何カ月も、何年もお倉で寝かして、成長を待ちます。正にじっと我慢の子です。その間は、作り手には一銭の収入も入ってきません。

 

ところが、ヌーヴォーの場合、ブドウは房のまま丸ごと大きなタンクにいれ、そこに二酸化炭素ガスをシュバーっと注入して、蓋をするだけ。そうすると、閉じ込められたガスの作用で、ブドウが皮ごとバンバンと爆発し、果汁が流れ出して、そのままタンク内で醗酵していき、ほんの数週間で若いワインが出来上がります。

 

こうして収穫からわずか2ヶ月後の11月の第3木曜日には、世界に向けて、一斉に出荷されます。正にキャッシュマシーンです。でも、速効で出来たワインですから、飲み頃にも旬があるのをご存知ですか?

 

Yuki Saito

斉藤ゆき

Diploma WSET, Certified Sommelier, Master of Wine Program
ワイン・コンサルタント 品評会審査員 ワイン・ライター

ニューヨークで金融キャリアを構築後、 生涯のパッションであるワインを、欧米のトップスクールで学び、日本人として希有な資格を数多く有するトッププロ。

ワイン教育の最高学府、Wine and Spirits Education Trust (WSET)の学位(レベル4最上位)をカリフォルニアで、上級資格(レベル3)をトップで本校(ロンドン)にて取得。更に、ソムリエ機関の世界的権威であるCourt of Master Sommeliers(ロンドン)の認定ソムリエ資格も有する。フランス留学は頻繁で、ボルドー、ブルゴーニュを始め、各地のワインスクールでフランス人と共に学ぶ。

現在は、サンフランシスコをベースに、ワインの顧問業務(日米)、連載記事の執筆と講演(日米)、品評会審査と視察(日欧米)を3本柱に活躍する傍ら、ワイン業界最高峰といわれるマスター・オブ・ワインのプログラムに所属し、MWを目指して切磋琢磨中。

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