独りで感謝祭!

ヴァンサン ジラルダン 2005年シャルム シャンベルタン

このところ、珍しく気管支炎と風邪を煩い、二週間の長きに渡り、自宅静養していました。鬼の霍乱も甚だしく、しかも一番華やかなホリデイシーズンの初っぱな、感謝祭(11月22日)を完全に外してしまいました。

やっと抗生物質を飲み終え、何年か振りにアルコールを数日断ち、久しぶりにまともな食事とワインを口に含んだときの感動といったら! 

鼻と舌が完璧に回復し、数週間前には嗅ぎ分ける事の出来なかったとても微妙な香りや、調味料の裏に隠された隠し味まで、しっかりと認識出来るまでに回復。

という訳で、昨日の感謝祭は独り自宅で簡単なお夕飯。とはいえ、ワインは奮発しようと、お蔵の中からブルゴーニュの特級畑、シャルム シャンベルタンの2005年物を取り出し、開栓。体力が衰えており、また喉が完璧に治っていない身としては、大好きなカリフォルニアのカベルネや、ボルドーの赤は、ちょっとタンニンが強いと懸念した結論でした。

ヴァンサン ジラルディン作のこのピノノワールは、期待した通りエレガントで、香りも味も、病んだ(いや、病み上がりかけた)体にすっと浸透して行きました。久しぶりのワインを、一本しっかり飲み干し、今朝起きてみると、体調がずっと良く、いつもながら当たり前の結論に到達。

即ち、「上質のワインは、決して翌朝に残らない」。しかも今回の発見は、「素晴らしいワインは、病んだ体をも治癒する」。この調子なら、今夜はがっちりとしたカベルネも行けるかも!

ん?調子に乗るなって? ごもっともです。

Yuki Saito

斉藤ゆき

Diploma WSET, Certified Sommelier, Master of Wine Program
ワイン・コンサルタント 品評会審査員 ワイン・ライター

ニューヨークで金融キャリアを構築後、 生涯のパッションであるワインを、欧米のトップスクールで学び、日本人として希有な資格を数多く有するトッププロ。

ワイン教育の最高学府、Wine and Spirits Education Trust (WSET)の学位(レベル4最上位)をカリフォルニアで、上級資格(レベル3)をトップで本校(ロンドン)にて取得。更に、ソムリエ機関の世界的権威であるCourt of Master Sommeliers(ロンドン)の認定ソムリエ資格も有する。フランス留学は頻繁で、ボルドー、ブルゴーニュを始め、各地のワインスクールでフランス人と共に学ぶ。

現在は、サンフランシスコをベースに、ワインの顧問業務(日米)、連載記事の執筆と講演(日米)、品評会審査と視察(日欧米)を3本柱に活躍する傍ら、ワイン業界最高峰といわれるマスター・オブ・ワインのプログラムに所属し、MWを目指して切磋琢磨中。
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