By / 10th 4月, 2013 / ワインの知識 / No Comments

おいしいもの好きの友人から、「今夜ミッシェラン三ツ星のあのレストランでデート!最高に美味しいワイン教えて〜」という電話あり。「シーフード専門店だし、ホワイト・ブルガンディがお薦め。世界最高の白だからさ」というと、「あっ、そうか。了解。」とのこと。(まだ、説明終わってないけど…..)

 そして翌日。友人曰く。「ワインリストを いくら探してもホワイト・ブルガンディなんて、なかったよ。ソムリエに聞いたら、頁を指して『ほら、こんなに有りますよ! 』ってスマイルされちゃったけど。」

ちなみに、ホワイト・ブルガンディとは仏ブルゴーニュ(英語でブルガンディ)で作るシャルドネ100%ワインのこと。最北端で作られるミネラル分の高いシャブリ、黄金の丘(Cote d’Or)という超ど級地域で作る世界最高峰のグランクリュ、プレミアクリュの数々(モンラッシェMontrache、ムルソーMeursaultなどなど)これより南の地域は、お値段が割安になるシャロネーズChalonaiseに最南端マコネMaconais地域(中でもプイイー・フィッセPouilly Fuiseが有名) など、味わいもお値段も変わるシャルドネのオンパレード。

 ワインリストでは確かに「ホワイト・ブルガンディ」という項目はありません。リストは普通地域別になっているので、友人はまず「ブルゴーニュBourgogne」という項目を探すべきだったのですね。

 結局彼女はソムリエに「適当に『ホワイト・ブルガンディ』をグラスで」といって逃げたそうです。「みんな、めっちゃ美味しかった!」と満足げ。あらあら、一杯15ドルから50ドル以上はするグラスワインを、デートの相手に押し付けたの〜?

 

Yuki Saito

斉藤ゆき

Diploma WSET, Certified Sommelier, Master of Wine Program
ワイン・コンサルタント 品評会審査員 ワイン・ライター

ニューヨークで金融キャリアを構築後、 生涯のパッションであるワインを、欧米のトップスクールで学び、日本人として希有な資格を数多く有するトッププロ。

ワイン教育の最高学府、Wine and Spirits Education Trust (WSET)の学位(レベル4最上位)をカリフォルニアで、上級資格(レベル3)をトップで本校(ロンドン)にて取得。更に、ソムリエ機関の世界的権威であるCourt of Master Sommeliers(ロンドン)の認定ソムリエ資格も有する。フランス留学は頻繁で、ボルドー、ブルゴーニュを始め、各地のワインスクールでフランス人と共に学ぶ。

現在は、サンフランシスコをベースに、ワインの顧問業務(日米)、連載記事の執筆と講演(日米)、品評会審査と視察(日欧米)を3本柱に活躍する傍ら、ワイン業界最高峰といわれるマスター・オブ・ワインのプログラムに所属し、MWを目指して切磋琢磨中。

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