サンフランシスコでは、ワイン業界試飲会が花盛り!

 


サンフランシスコにいると、世界中のワイナリーが毎年頻繁に試飲会を開いてくれるばかりではなく、地元カリフォルニアのワイナリーも、毎週どこかで業界向けの試飲会やセミナーを提供してくれます。

ここがニューヨークとの違いで、ワインカントリーのお膝元の特典といえるでしょう。

 

地元とはいえ、日本よりも広いカリフォルニアのこと。こちらから訪問しようとすると、一番近いナパ、ソノマでも片道最低一時間、場所に依っては2時間近くかかり、更に南のモントレー(2時間から2時間半)、パソロブレス(3〜4時間)、サンタバーバラに至っては優に5時間以上かかります。当然一日何件かを訪問するので、泊まり込みということも、多々あります。

 

 その点、各地域のワイナリー協会が開催してくれる試飲会は、数十件のワイナリーが揃って参加するので、出席者としては大変効率が良く、またオーナーやワインメーカーが直々にワインをついでくれるので、アポなしで色々な質問が出来ます。(ラッキー!!)

 

 ただ問題はその頻度。例えばこんな週があります。

 

 

 

月曜日            ソムリエ協会主催チリワインのレクチャーと試飲会

 

火曜日            朝の10時半からポルトガルワイン協会試飲会(ポルトガルの主だったワイナリーが一堂に会する大規模な物)、午後ナパのハウエルマウンテンAVA試飲会

 

水曜日            朝10時半からスペイン、リオハワイン試飲会(同じくリオハからまとめてワイナリーが来米して行うもの)、午後モントレーAVA試飲会、夜某地元ワイナリー主催ワインとデナーのペアリング

 

木曜日            朝10時半よりピノノワール専門試飲会、午後よりボルドーシャトー2010年ヴィンテージ発表会(ボルドーの主立ったグランクリュのオーナーが直々新しいヴィンテージを注いでくれるありがたい会、自分でわざわざボルドーまで通う身としては、ただでこんな思いができるのがチョーありがたい!)

 

金曜日            朝10時半よりイタリアキャンティ協会主催試飲会及びレクチャー、同日同じ時間に別の会場でシャトーヌフ試飲会及びフードペアリング、午後ニュージーランド試飲会、夜シャンパーニュ試飲会、などなど。

 

 

 

最初の頃は、律儀に全て出席していましたが、時間と体がもたず、いまでは一日2つに押さえています。なにしろ一つの試飲会で費やす時間は2時間から4時間半。その間、立ちっぱなしでメモ用紙とカメラ(iPhone)そしてワイングラスを持ち替えつつ、50〜80種類程のワインを試飲(勿論飲まずに吐き出します)しながら、メモをとったり、商談をしたり。結構体力が居る仕事ですが、2つ以上出席するとリサーチや書き物をする時間がなくなってしまいます。

 

 夜開催される食事とのペアリングイヴェントで、すわれる設定になっている場合だけ、ワインをごっくんします。そして帰宅後は、その日のイヴェントでの収穫をまとめ、記録したり記事として書き上げたり。

 

 鉄の胃腸と肝臓を親に感謝しながら、さて今週はいくつの試飲会に出た物やら。

 

 

Yuki Saito

斉藤ゆき

Diploma WSET, Certified Sommelier, Master of Wine Program
ワイン・コンサルタント 品評会審査員 ワイン・ライター

ニューヨークで金融キャリアを構築後、 生涯のパッションであるワインを、欧米のトップスクールで学び、日本人として希有な資格を数多く有するトッププロ。

ワイン教育の最高学府、Wine and Spirits Education Trust (WSET)の学位(レベル4最上位)をカリフォルニアで、上級資格(レベル3)をトップで本校(ロンドン)にて取得。更に、ソムリエ機関の世界的権威であるCourt of Master Sommeliers(ロンドン)の認定ソムリエ資格も有する。フランス留学は頻繁で、ボルドー、ブルゴーニュを始め、各地のワインスクールでフランス人と共に学ぶ。

現在は、サンフランシスコをベースに、ワインの顧問業務(日米)、連載記事の執筆と講演(日米)、品評会審査と視察(日欧米)を3本柱に活躍する傍ら、ワイン業界最高峰といわれるマスター・オブ・ワインのプログラムに所属し、MWを目指して切磋琢磨中。
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