ソノマ・ヴァレー特別イヴェントがチョー面白かった!

 

私の好きなソノマコーストAVAからの出店者

このところ業界の試飲会が連日続いて、内蔵系がちょっと疲れ気味。

 

とはいえ、本日は絶対に外せないイヴェント有り。ソノマヴァレーから100近くのワイナリーが勢揃いするだけではなく、マスターソムリエ(MS)とマスターオブワイン(MW)が揃ってソノマ各地のテロワールをレクチャーしてくれ、更には目隠し試飲をしながら、出席者がそのワインの出身地を当てる!という楽しくも有意義な催し。

 

まず会場に入り、100近く有るワイナリーのブースから、事前に目星をつけておいた先のワインを片っ端から試飲。会場には知り合いも多く、時間の制限があるので、挨拶は後回しにして、試飲ノートに没頭。

 試飲の途中で上記のレクチャーの時間になり、後ろ髪を惹かれながらも特別室へ。とても倍率の高い入場権を確保していたので、遅れる訳には行きません。ふと見ると試飲仲間のソムリエとばったり。「ちょうど良い!彼女と目隠し試飲の競争が出来る」とばかりに同席。

 

 彼女が目指すMSと私が目指すMWが壇上でユーモアを交えながらも、かなり専門的な内容をスライドを使いながらソノマヴァレーの地形、地質、そして場所によって変化する気候などをプレゼン。それを受けて、出席者には10種類の目隠しワインが用意され、さていよいよブラインド試飲開始。

 

 最初の2つ(ペアー)は香りを嗅いで、すぐに「シャルドネ!」と確定。さてソノマのどこのAVAかを探すべく、匂いと味わいに集中。う〜む。一番はカーネロに近いけれども、2番のワインは別もの。ロシアンヴァレー?何?「ペアーはいずれも同じ地域でつくったもの」ですって?ありえな〜い!(答えはカーネロでした)

 

 次のペアはソービニョンブラン。但し、これも全く別物。最初のワインは、腋臭に近いファンキーな香りで、えっ?フランスと思いきや、味わいは典型的なカリフォルニア。対して2番目はハラパニョーペッパー(メキシコ唐辛子)の匂いがぶんぶん。しかも青臭さと南国フルーツが同居なんて、まるでニュージーランドとサンセール(ロワール)の中間の味。ありえな〜い!

 

 これはちょっと引っかけ問題で誰も当てられず。答えはカベルネなどの赤ワインが主流のドライクリークで作ったものでした。MWとこのワインを作ったワインメーカーが、壇上でワインの説明をしながら「笑うかもしれませんが、これは自分に取ってはハラパニョーペッパーです」と聞いて、大当たり〜。ピンポーン!ピンポーン!

 

 次の4本はピノノワールってすぐに分かる。最初の2本は高い酸味、ミネラル、そしてエレガントさから察して、ソノマコースト。その内の一本はフラワーズヴィンヤーズだそうと想像がつく(ピンポーン!)。しかしながら、NY時代からひいきにしてきたフラワーズヴィンヤーズに加え、もう一本(Keller Estate)のピノの更に芳醇なこと!プレゼンを終えて、着席したワインメーカーに近寄り、さっと名刺交換をして、訪問のアポを、早々に取り付けてしまいました。(金融時代に鍛えた「早業」が功を奏します)

 

 次の2本のピノはずっとフルーティーで、まろやか。前のペアよりも、暖かい地域で作ったワインです。しかもかなりスパイシーなので、土壌は火山灰だろうと推察。多分ロシアンリヴァーあたり。(これもピンポーン!)

 

 さて最後の2本は時間切れでした。答えはロックパイルというAVAのジンファンデル(ジン)。これも同じ出身地とは思えない全く別のスタイルのワイン。ひとつは少し青臭さが残るドライなスタイルのジンで、後者は残糖とフルーツがどっしりとした典型的なジン。

 出席者はいずれも、同じ地域でつくる同じぶどう種のワインが、作り手によってこんなにも別物になる!ということに、少なからずショックを受けました。でもとても楽しい、有意義なイヴェントでした〜。

ソノマヴァレーのワイナリーが勢揃い

 

 

 

Yuki Saito

斉藤ゆき

Diploma WSET, Certified Sommelier, Master of Wine Program
ワイン・コンサルタント 品評会審査員 ワイン・ライター

ニューヨークで金融キャリアを構築後、 生涯のパッションであるワインを、欧米のトップスクールで学び、日本人として希有な資格を数多く有するトッププロ。

ワイン教育の最高学府、Wine and Spirits Education Trust (WSET)の学位(レベル4最上位)をカリフォルニアで、上級資格(レベル3)をトップで本校(ロンドン)にて取得。更に、ソムリエ機関の世界的権威であるCourt of Master Sommeliers(ロンドン)の認定ソムリエ資格も有する。フランス留学は頻繁で、ボルドー、ブルゴーニュを始め、各地のワインスクールでフランス人と共に学ぶ。

現在は、サンフランシスコをベースに、ワインの顧問業務(日米)、連載記事の執筆と講演(日米)、品評会審査と視察(日欧米)を3本柱に活躍する傍ら、ワイン業界最高峰といわれるマスター・オブ・ワインのプログラムに所属し、MWを目指して切磋琢磨中。
1 返信
  1. ちびっこ隊
    ちびっこ隊 says:

    私、このイベントとっても行きたかったです。そして、ゆきさんの報告を読んでかなり後悔しています。試飲イベントで、ブラインドテストなんてとってもユーモアがあっていい!今度は絶対参加します!

    返信

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