「斉藤ゆき」の名を冠したブドウの木が誕生しました

ワインを紹介する仕事をしているので、毎年(毎月?)世界中のワイン地域を訪問しています。仕事と勉強のためには、単に数多くのワイン畑やお蔵を廻るだけでは不備で、いくつか決まった畑とワイナリーを選んで定期的に訪問し、何年、何十年と追跡調査をして、自分なりの「指標」というか、小宇宙を築いています。

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地元カリフォルニアのなかでも、ナパバレーは80年代から(つまりはNYで金融マンだった頃から)一番足繁く通ってきた場所。なかでも、わたくしのお気に入りは、当たり前のキャッシュクロップであるカベルネ一辺倒ばかりを生産するの大手ワイナリーではなく、昔から何世代にもわたって自社農園を耕し、家族で一生懸命にブドウを育てて、ワインを作り続けている家族経営ワイナリー。こういうブドウ園はとても古いブドウの木が多く、ブドウ品種もさまざまでなかなかおいしいワインを作っています。

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ある日、そういった畑をワインメーカーと視察していたところ、どっしりとした立派な古株ばかりのブロックに遭遇し、その内の一株(ブドウの木)がとても気に入って、「これを私のブドウの木として、今後の成長(というか老後?)の変化を、取材したい」と申し入れたところ、快諾して下さいました。

 

(チャイルズヴァレーAVAにあるニックリーニファミリーの畑)

 

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その後は、こちらも欧州や豪州などの取材で地元を留守にすることが多く、過日やっと再訪し、そのブドウの木と再会。2月に出会った時は、いかにも老木らしくどっしりとした太い幹が印象的でしたが、7月の今では葉が生い茂り、更に威風堂々たる恰幅。この畑を所有するワイナリーはニックリーニ(Nickeline)ファミリーというナパでも最も古いファミリーワイナリーのひとつで、現ワインメーカーのエイミーさんは、7代目ニックリーニ。

ファミリーの7代目に当たる現ワインメーカー、エイミー氏IMG_4486

 

7月15日の訪問時には、私の名前を冠した札(写真)を用意して待っていてくれ、正式な「戴冠の儀?」を行って下さいました。畑はナパバレーAVA(ブドウ栽培地域の略称)の中のひとつ、チャイルズバレーAVA内の標高300メートル程の中腹にあります。この木はボルドーの白ブドウ品種、ミュスカデルで、何と70年前に植樹したもの。昔のナパでは、このようにいわゆる「ブッシュバイン」といわれる棚の支えがない「独り立ちのブドウの木」が普通でした。ただ、古木なので太い棒を横に一本打ち、支えています。

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この畑のミュスカデルの古木から作る白ワインは、ふくよかなフルーティーさと、心地よい酸味が同時に存在する一品で、良く冷やして飲むととても味わい深い夏にふさわしいワインです。いずれ皆さんに、ご紹介する心づもりでおります。お問い合わせあ、当方 yuki@wisteriawine.comまで。

 

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ディスカバー、リヴァモアヴァレー(Discover Livermore Valley)

ベイエリアの至近距離で、歴史深いワイン地域といえば、リヴァモアヴァレー(以下LVと省略)だ。その中心地リヴァモアまで、サンフランシスコから車でほんの四十分。もう一つの主要都市、プレゼントン(Pleasanton)までなら、便利なことにバート直行でやはり40分で行ける近さだ。

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にもかかわらず、観光客や業界人の足はもっぱら北のナパ、ソノマに集中し、なかなかリヴァモアに向いてくれない。というのが、LVワイン生産者協会の悩みである。その理由は、馴染みのある有名銘柄が少ないこと、地理的にSF内陸部のベッドタウンとしてのイメージが強いことであろうか。現地最大手のウェンテ(Wente Vineyards)は、国内生産量でトップ50位内にランクされるワイナリーだが、輸出市場に注力してきたこともあり、国内での知名度はモンダヴィ、ジャクソンファミリーなどに比べると、あまり高いとはいいがたい。

 

既にLVには50の大小ワイナリーが存在し、美しいゴルフ場や、質のよいレストラン、割安なホテルも完備されている。そういった実情を知ってもらおうと、LVワイン生産者協会がワインライター向けに、3日間の視察取材を企画、招聘された。

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準備された宿舎はプレゼントンの目抜き通りにある、格調高いローズホテル。小さなメインストリートには、可愛らしいブティックやレストランが並び、これなら日帰りせずに、一泊しても良いという気持ちにさせてくれる。これまではリヴァモア市内のホテルチェーン(マリオット系列など)に泊まり、ウェンテ所有の美しいゴルフ場でプレイした後は、敷地内にある質のよいレストランで夕食というのが、筆者の定番であった。正に、ウェンテ一色であった訳だ。今回案内されたプレゼントンルートや、リヴァモア市内のナイトスポット(ワインバーなど)も、割高のナパなどに比べるとリーズナブルでなかなか魅力的であった。

 

取材は、 ウェンテ家五代目当主、キャロリン氏 を中心に、大小のワイナリーオーナー達が一同に会す夕食会で始まった。同氏は、米国ワイナリーを統括するWine Instituteの現会長(持ち回り制)であり、主席醸造担当をつとめる若い甥のカールは、地元ワインメーカーのリーダー的な存在でもある 。 ウェンテ家は代々、LV 地域の自然保護に私財を投入し、また新興ワイナリーの立ち上げや技術指導に深く関わってきた。それはLV振興が現地プレーヤーすべてのメリットになることを物語っている。

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興味深かったのは、翌日行われたLVのテロワールについてのレクチャーで、一般に誤解されている「LV=暑い内陸部=大量生産ワイン」という図式を、気象資料と地域図を基に差別化したことであろうか。実際きちんと検証すれば、LVはより内陸部のセントラルバレーとは一戦を画す、海からの風や霧が届く地域であり、気候的にはナパバレーに近いといえる。そのあとに訪れたブドウ畑の高台に立ち、LVを一望して納得した。

 

LVは主に、カベルネ、シャルドネ、プテットシラーやソービニョンブランといった人気品種を生産。価格的には、ナパ、ソノマに比べると割安だが、なかにはスティーヴケント のリーネッジ (linagewine)という$200相当の高級ワインもある。LV生産者協会のサイト(www.LVwine.org)に詳細があり、一度気軽に立ち寄ってみることをお勧めする。IMG_3145

Press Trip to Livermore Valley リヴァモア ヴァレー視察旅行

現在、サンフランシスコの南東(車でほんの45分程)にあるリヴァモア ヴァレーにきています。今回は、カリフォルニア在のジャーナリスト5人をワイン協会が招待してくれたもの。3日間の密着取材で、余り知られていない現地の畑、蔵を視察し、ワインメーカー達の試飲とセミナーを体験します。

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リヴァモアといえばウェンテが有名なワイナリーですが、到着初日はウェンテ家の現在の中枢で、五代目に当たるキャロリン ウェンテ女史と、若いワインメーカーのカール ウェンテ氏が夕食会を主催。ウェンテワイナリー内にあるレストランは、何度もきたことがある質のよりレストランです。

 

 

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地元のワインメーカー3名も加わり、リヴァモア ヴァレーの歴史(つまりはウェンテ家の歴史)と現状の説明があり、今後の展開についてはこちらも忌憚のない意見を申し上げました。キャロリンさんはアメリカのワイン業界のエンジンでもあるWine Instituteのリーダーでもあります。今回の取材では、現地50のワイナリーの主立ったメンバーをインタビューする機会が多く、新しい発見を期待しております。

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ナパを見直してみる

80年代から通い続けたナパ。この35年の変遷はナパの成功への歴史でもある。いまや世界的な名声を得て、ボルドーと並び評されるほど、押しも推されぬ地位を築いたナパヴァレーではある。が、ナパもボルドーと同じく、その名声に酔いしれているわけではなく、日々の精進に励んでいる。

ナパを80年代から見いだし、通って来た身としては、改めてナパヴァレーと向き合う一年にしたいと思う。今更ナパ?それでもナパ!改めてナパに通って見れば、今まで見いだせなかった白ワインのナパ。気がつきもしなかった畑。はやりナパは深い!と思わせる今日この頃。

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ナパヴァレーワインライター・シンポジウム・フェオーシップ晩餐会

2月17日から20日までナパの最高級リゾート、メドーウッドで開催されたプロフェッショナル ワインライター シンポジウム。優秀な記者にナパのワイナリーが奨学金を支給する制度があり、19日は、奨学生(記者)と奨学金を提供してくれた15のナパバレーを代表するワイナリーのオーナーの功をたたえる晩餐会を開催。 以下が、奨学金を提供した15のワイナリー。晩餐中には各ワイナリーご自慢の一本が供与され、当方も食事中とは言え、しっかりと批評と採点をしてみました。流石にナパを代表する作り手ばかりで、質が高く、安定しており、かなりの高得点となりました。

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Stag’s Leap Wine Cellars      2013 Sauvignon Blanc Rancho Chimiles                17

白胡椒、レモン、ライムの葉が香り高く、エレガントな酸味と味わい。

Francisan Estate                    2012 Chardonnay Larsen Vineyards                     16

柑橘系でキレのあるシャルドネ。

The Hess Collection               2012 Chardonnay Mount Veeder                           18

甘いオレンジピールの香り、濃厚なレモンカードの味わい。

Houglass                                 2013 Malbec Calistoga                                             15.5

ブルーベリージャム基調の親しみ易いワイン。

Tres Sabores                          2012 Zinfandel Rutherford                                     18

爽やか系のジンファンデル。ビングチェリーの酸味と仄かな苦みが面白い。

Blackbird Vineyards                         2012 Cab Frank Paramour                                      18

カベルネフランですが、そこはナパのもの。ビッグなワインです。

Silverado Vineyards              2004 Cabernet SOLO Stags Leap District               16.5

Seavey Vineyards                  2005 Cabernet Caravina                                         18.5

Shafer Vineyards                  2005 Hillside Select Stags Leap District Cab          19

シャイファーのカベルネは余りにも有名で人気があり、実際自分自身がこんなに高得点を与えるとは思っておらず(目隠しで採点したため)。いわゆるビッグワインですが、バランスが絶妙で、開けてから飲みきるまでの3時間の間に、味わいが開きその後はしっかりと風味が落ちることがないのは、ナパの昔ながらの置いワインの特徴。ボルドーではこうはいきません。

Terlato Family Vineyards     2010 Cabernet Rutherford                                     16.5

ストロベリージャムが基調のちょっとラスティックなワイン。

Robert Mondavi                    2011 Cabernet Oakville                                           16.5

涼しいヴィテージなので、マッチョ一辺倒ではなく、ちょっと優しげな仕上がり。

Raymond Vineyards                         2012 Cabernet by Jean-Charles Boisset                16

熟した赤いリンゴを感じさせるちょっとフレッシュ感のあるカベルネ。

Nickel & Nickel                       2012 Cabernet John C. Sullenger Vineyard                       18

ナパには珍しくカベルネ独特の青臭い酸味が多少残っていて食欲を誘いながら目、ブラックチェリーの甘味がそれなりの落ち着きを与える、絶妙な一品。

CADE Estate                           2012 Cabernet Reserve Howell Mountain             17.5

山カベ独特の力強さばかりが目立ちますが、しっかりした骨格とフルーツの凝縮が年とともに味わいを深めるでしょう。

PEJU                                       2012 Petit Verdot                                                     17

上記のワインと良く似ているものの、そこは山カベと谷底カベの違いで、こちらは既にこなれたタンニンとフルーツの早熟感があります。

 

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ナパではカベルネ以外にこんなに素晴らしいワインを作っています Napa’s other great grape varieties unearthed

2月17日から20日まで開催されている「15年度ワインライターシンポジウム」に出席していますが、ナパバレーが自信を持ってジャーナリスト/審査員に提供してくれる数十種類のワインを、連日試飲しています。

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(会場のメドーウッドにて)

カベルネの評判ばかりが先行するナパですが、実は隠れた名ワインが沢山あります。以下は、中でも品種も珍しく、美しいワインをリストしてみました。近々別途に個別訪問をして、じっくりとレポートしたいと思います。

 

Winery                       Wine                                                   Comment

Benessera                  2011 Sagarantino, St. Helena          イタリアのオリジナルに比べ、洗練されており、バランスも良い

 

Darioush                    2013 Viognier, Napa Valley             カリフォルニアで作るヴィオニエの中では、かなり良い出来映え

 

Lakemead                  2013 White Blend                            ブレンドの中枢を占めるトカイ フリウリノにキレとミネラル感がある

 

Nichelini Family         2013 Muscadelle                              ナパでこういうデリケートな白ワインができるとは新鮮です

 

Paoletti Estate           2013 White Malbec                          初めてマルベックの白ワインを飲みましたが、芳醇、まろやかそして深みがあります

 

Truchard Vineyards 2010 Tempronillo                             カーネロスで作るテンプラニーヨ。良い出来映えです。

 

流石にナパで、この他にも何十とある名酒ですが、まずは普通の人が飲めない/飲んだことがないであろう銘柄からご紹介。

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15年度プロフェッショナル・ワインライターシンポジウムにて ー 2015 Symposium for Professional Wine Writers @ Meadowood, Napa Valley

世界的な注目を浴びるプレミア・ナパが2月下旬に開催されます。これは3月に行われるボルドーの プレミア試飲会と同じく、まだ樽で寝かされていて、数年後に瓶詰めされるワインを、ジャーナリストや評論家を招いて試飲してもらい、将来の味を予見し、評価してもらうという行事です。この時の評価が、1〜2年後に瓶詰めされて市場に出まわる価格、いわゆる先物価格、を決定するので、大変貴重なイヴェントといえます。

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このタイミングを見計らって、同じくナパでプロのワインライターのシンポジウムが、 本日から向こう4日間、開催されています。NY Times, LA Times, Wine Spectatorの記者、マスター・オブ・ワインやマスター・ソムリエに混ざって、日本人としてただ一人の参加となりました。かれらと、様々な意見と情報交換をしたり、地場のワイナリーの視察に行ったり、一日セミナーを開いたりと、内容の濃い4日間ですが、ワインを試飲する量が凄く、ランチから始まって、午後、夕食時、ナイトキャップとそれぞれ数十種類ほど、優良なワインがずらっと並びます。

 

(ジャンシスロビンソンMWも一緒に試飲)

本日は、滅多にお目にかかれないブドウ品種を、ランチ時に試飲。ナパでサガランチーノ、ホワイトマルベック、チャルボノ、モンデゥース、トカイフリウリーノを作っていたなんて、うかつにもレーダーの外でした。しかも大した出来映え!

 

その後、一組3人のグループに分けられて、ナパのワイナリーを視察し、そこで樽からの試飲。夕食前にはカーネロスAVAばかりのシャルドネを12種、ピノも12種を試飲して、夕食後は2002−2005年のナパのカベルネ12種をテーマ別に横試飲。テーマは、山カベ(丘の畑で作るカベルネ)、ベンチ(ラザフォードを中心に、川土壌で作るカベルネ)そしてヴァレー(平地のオークヴィルなどで作るカベルネ)に分けて、飲み比べ。軍配は、ベンチにあがりました。しかし10年以上を経たカベルネの、全く年を感じさせずに若々しいこと。あと軽く10〜15年を経て、更に味がこなれて行くでしょう。

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さて、明日も7時半から集合なので、今夜(といってもほぼ夜中)はこれで店じまい。フェースブックにも頻繁にアップするので、覗いて下さいね。

 

 

 

 

Hourglass Wineのオーナー、ジェフ スミス氏がガイドをしれました。

2011 Ancient Peaks Oyster Ridge Red Blend

IMG_2173 Small2011   Ancient Peaks Oyster Ridge Red Blend      Paso Robles, California

製造元                        エインシャント・ピークス・ワイナリー

製造年                        2011年

ブドウ品種                カベルネ・ソービニョン 48% メルロー 44%

マルベック 4% プテット・シラー 4%

アルコール度数        14.2%

ブドウ生産地         パソ・ロブレスAVA マーガリタ単一畑

ワイナリーがあるパソ・ロブレスというブドウ栽培地域(AVA)は、サンフランシスコとロサンジェルスのちょうど真ん中に位置します。同社は太平洋側に近い小高い丘に、千エーカーという 広大な自社畑(マルガリータ・ヴィンヤーズ)を保有。土地柄、海からの冷たい風や霧の影響を受けるため、昼夜の温度差が大きく、ブドウがゆっくりと熟成。更に化学肥料を最小限に抑えた「オーガニック農法」を長年実施しているため、質の高い優良なブドウが出来ます。

同社のワインは、高品質でありながら、ナパに比べて低価格です。これが出来るのは、同業他社と違い、ブドウの全てを自給自足できること。つまり、ブドウの質で決まるワインの質を、自らがコントロールできることにあります。更に、コストの上昇が止まらない北のナパなどと比べ、比較的物価の安定したカリフォルニア中部(セントラルコースト)に位置することも見逃せません。

11年はカリフォルニア初といわれるほど厳しい(寒い)ヴィンテージで、ブドウがきれいに熟さず、農家の良心とワインメーカーの手腕が問われた年。同社も通常はカベルネの比率が高いブレンドを作りますが、同年は美しく実ったメルローを多くブレンドし、エレガントなワインに仕立てました。

おいしく頂くには、飲む1時間前にデカンターするか、コルクを抜いてそのままにしておくと、タンニンがこなれ、味わいが広がります。そのまま室温でワインだけ頂いても、肉料理とマリアージュしても、きっと満足されるでしょう。

果実味            中

甘味                辛口

酸味                中プラス

渋み                中

2012 Dashe Zinfandel Florence Vineyards

IMG_2177 Small 2012   Dashe           Zinfandel        Florence Vineyards

醸造元                        ダッシュ・セラーズ

醸造年                        2012

ブドウ品種                ジンファンデル98% プティット・シラー2%

アルコール度数        14.3%

ブドウ生産地            ドライ・クリーク・ヴァレーAVA フローランス単一畑

 

ジンファンデルはカリフォルニアを代表するブドウ品種。アメリカ人がもっとも気軽に飲めるワインでしょう。ダッシュが作るジンファンデルは、フルーツ味が優しく、酸味がしっかりとあるエレガントなヨーロパ風のワイン。 地元カリフォルニアのソムリエに、絶大な人気を誇ります。

ラヴェンダーやスミレ、黒こしょうやクローブといったドライフラワーとスパイスが香りたち、ブラックベリーやブラックチェリーがそれに続きます。舌に載せるとダークチョコ、ミネラル、そして赤いベリーが立ち上がって、複雑な味わいが尾を引きます。

このままカクテルとして飲んでもおいしいワインですが、焼き鳥や焼き肉など、タレを使った肉料理とあわせると、おもしろいかもしれません。

 

果実味            ブラックベリージャム

甘味                辛口

酸味                中プラス

渋み                低

2012 Von Holt Suacci Vineyard Pinot Noir

IMG_2171 Small2012            Von Holt      Suacci Vineyard         Pinot Noir

醸造元                                    ヴォン・ホールト・ワインズ

醸造年/ヴィンテージ        2012

ブドウ品種                            ピノノワール100%

アルコール度数                    13.7%

ブドウ生産地                        ソノマ・コーストAVAスアチ単一畑

 

カリフォルニア州外ではまず買えない少数限定生産のブティック・ワイン。手作りワインだけに可能な丁寧な製法で、 ワインメーカーのジョンフォーンズが丹誠込めて作ったピノ。どこでも買える、ブレンドワイン(カリフォルニア各地のブドウを混ぜて作ったカジュアルなワイン)とは別格で、優良な単一畑スアチのピノで作っているため、スアチ/ソノマコーストの土壌と気候を素直に反映する「テロワールワイン」です。

現在では、ブルゴーニュと並んで世界的な名声を浴びるソノマコーストのピノですが、その中でも希少価値の小数生産ワインをお楽しみ下さい。

12年は気候の良い年(ヴィンテージ)で、ブドウが美しく育ちました。焼きたてのチェリーパイのアローマが漂い、口中に含むとまずそのスムーズな質感が広がります。そして良質のピノノワールが持つ、スパイシーな赤いベリー(クランベリー、ザクロ)が、フレッシュな酸味を伴って、長く尾を引きます。やはり大きめのブルゴーニュグラスでいただくと、更に香りが広がり、味わいがふくらみます。

果実味            高度にフルーティーな凝縮感。空気に触れさせることで更に香りも味わいも膨れる

甘味                辛口

酸味                中プラス

渋み                低