12/15 エフセラーズ主催、試飲会のお知らせ

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https://goo.gl/c9mKZv

ウィステリアの日本パートナー、株)エフセラーズが

12/15(木)夜、渋谷にて試飲会を開催いたします!

当日はウィステリアのワインコンサルタントでもある、齋藤ゆきが、カリフォルニアの様々なワイナリーへ足を運び、

この冬に向けて選び出した日本未入荷のワインをご提供いたします。是非ご堪能ください。

会場のサイズ上、来場者数に限りがございます。

また、今回に限り特別価格での開催となっており、混雑が予想されるため、

事前登録制とさせていただいており、人数に達した時点で申込締切となります。

Thursday, December 15, 2016
19:30 – 21:30(受付 19:00-)
@co-ba shibuya library
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-26-16 第五叶ビル6F
http://tsukuruba.com/co-ba/shibuya/access/
Fee: ¥2500 (一般)
無料  (ワイン・クラブ会員様)
立食形式(軽食あり)の試飲会です。
カジュアル〜ビジネスカジュアルでお越し下さい。
*齋藤ゆきは出席いたしません。

お早めにご連絡いただければ幸いです。

hiro@fcellars.com に返信していただき、お名前、会社名、参加人数をお知らせいただければ結構です。

また、ワインクラブの毎月コースのお客様は無料でご招待いたしますので、この機会にぜひ、ご用命いただければと思います。
http://fcellars.com/shopping_cart/

師走のお忙しい時期ではございますが、是非お誘い合わせの上、お越しくださいませ。

どうぞよろしくお願いいたします

株式会社エフセラーズ 代表 ヒロ
www.fcellars.com
hiro@fcellars.com

2015 イタリアワイン品評会(ガンベロ ロッソ)がサンフランシスコに上陸

フランスのミッシェラン、アメリカのザガットに準じるイタリアの格付け会社といえば、ガンベロロッソ。彼らのワインの格付けは、星の数の代わりに、ワイングラスを使います。3つのグラスが最高位ですが、今年も恒例の「ガンベロロッソ優良ワイン品評会」がサンフランシスコにやってきました。

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毎年世界を廻ってお披露目するワインは、グラス2とグラス3の格付けを得たものばかり。今年もジャーナリスト、及びソムリエなどを対象に2月12日に試飲会が開かれました。

 

会場は広く、時間は3時間半のみ。当然リストからターゲットを絞って効率よく廻らねばなりません。久しぶりに一緒に出席したウィステリアヒロは、 銘柄やワインのチョイスはわたくし任せで、「しっかり楽しむぞ!」モード。

 

まずは、大好きなフランチャコールタ(イタリア最高峰のシャンパーニュ仕様小のスパークリングワイン)メーカーの「カ デル ボスコ」のブースに行き、6年のロゼ、10年のヴィンテージ ブリュットそしていつものブリュットキューベからアタック。ついでに「どうしてもっとSFに輸出してくれないのよ〜。数が限られているのは分かるけれども、これは毎晩飲んでも飽きない。」と苦言。米国での入手が難しいのですが、 シャンパーニュと優良なカリフォルニアのスパークリングワインに比べても、超優良な飲み物で、私の大好物。しかもお値段は35ドルからと、以外と割安。

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その後もいくつかのフランチャコールタのメーカーを試した後は、イタリア北部、特にフリウリ、トレンティーノ、アルト アディージェ名産の美しい白ワインと、イタリア独特の地場ブドウで作った深みの在る白ワイン、また珍しく質の高いランブルスコ(赤の発泡酒)を味わい、一番格付けが高いバロロ各種を飲み比べた後は、各地方名産の地酒へ移行。

 

今回のめっけものは、以下の通り。

 

 

 

 

泡もの

Ca’ Del Bosco (上記)

2013 Lambrusco di Sorbara Vecchia Modena Premium Chiarli 1860

 

2013 COF Pinot Grigio Torre Rosazza

2013 COF Friulano Torre Rosazza

2012 Verdicchio dei Casetelli di Jesi CI Sup Vecchie Vigne Umani Ronchi

2013 Orvieto Sergio Mottura

 

2010 Montefalco Sagarantino della Cima (土臭さが売りのサガランティーノとは別物、何と言う洗練!)

2008 Amarone della Valpolicella CI. S. Rocco Domini Veneti

2012 Carmignano Il Sasso

2010 Montepulciano d’Abruzzo Colline Teramane Zanna Ris

2008 Barolo Bussia V. Mondoca Ris

2008 Barolo Broglio Ris Schiavenza

2007 Barolo Villero Ris Vietti

2010 Barolo Brunate Damilano

2012 Etna Rosso Arcuria Graci

 

総じて洗練されたワインが多く、大満足。来年のイヴェントが楽しみい〜!

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盛和塾の皆様との楽しい試飲会を催しました (その2)

 

当日のフライト(ワインなど飲み物を一斉に出して味わう場合に、一回に出す一式のことをフライトと呼びます)は5種類のカリフォルニアワイン。

 

飽くまでカリフォルニアらしく、良質でおいしく、値段も品質と比して、リーズナブルなものという基準で考えましたが、チョイスがありすぎて、最後の最後まで迷い、結局写真の5種に落ち着きました。

 

まずは、私たちプロの間でブラインドテストをすると、必ずフランスのシャンパンに並んで上位に上がって来るローデラー エステートのブリュット。これは、あのクリスタルで有名なフランスの老舗ローデラーの米国子会社が、ソノマで作っているとても美味しく手頃なスパークリングワインです。 お値段が大変手頃で、しかも確実な品質の高さが魅力です。

 

カリフォルニアワインであれば、白ワインは何と言っても、シャルドネ。今回ご紹介したのはソノマ在の優良ワイナリー、ラメイ。そしてカリフォルニアを代表する赤ワインは多々ありますが、3種のみに絞り、今世界の注目を集め始めているピノ ノワール(カスタリア)から始め、次が定番のカベルネ ソーヴィニョン (ナパの老舗 シルバーオーク)、最後に地葡萄の一種であるジンファンデル(ザ テラスズ)という順番で締めくくりました。

 

皆さんからのリアクションは上々で、とても美味しく飲んで下さり、また当方のレクチャー及び試飲の手順などについても、熱心にご質問頂きました。ありがとうございました。最後に、アメリカではこれだけ美味しいワインが、日本の半額くらいで、簡単に手に入ることを理解して頂けたと思います。今回ご紹介したワインについては、別途ワインのリビュー記事、或はワイナリー紹介の欄で詳しくご紹介していきたいと、思っています。

 

 

 

盛和塾の皆様と楽しい試飲会を催しました (その1)

 

 

CWMのオーナー、グレッグ オーフリン氏

日本の盛和塾の塾生の方々が、10月にベイエリアに視察にいらした折に、カリフォルニアのワインをご紹介するイヴェントを持たせて頂きました。日本に帰られる当日に、いわば課外活動として、ワインにご興味のある23名の有志の方が出席下さり、とても楽しいひと時を共有出来ました。

 

集まって頂いたのは、サンフランシスコ市内でも高級住宅地とされるマリーナの、とても楽しいお店の集まる目抜き通りにあるその名も「カリフォルニア ワインマーチャント」というワインバー。オーナーのグレッグ オーフリン氏は1974年からこのバー及びワインショップを経営するカリフォルニアワインの草分け的な存在。

 

さて、当日はカリフォルニア ワインの素晴らしさを知って頂こうと、こんなワインを試飲して頂きました。(以下次号で!)

2千ドルのロマネコンティ晩餐会 (その4)

晩餐会がゆったりとした速度で進み、魚のコースに移ります。この日は、Turbotというカレイ(の一種)をほどよくグリルしたものに、季節の野菜(キノコとパールオニオン)を付け合わせた比較的淡白な一品です。調理を担当したのは会場のオーベルジーン(Aubergine)というレストランのイグゼクティブ・シェフ、ジャスティン・コグレイさん。

比較的若いコグレイ シェフにとっては、神のような存在であるスプリッチャル氏(一つ前の料理を担当したリレ・エ・シャトーのマスターシェフ)と同じキッチンで料理を作るというのは、大変な栄誉なのでしょう。気のせいか、説明の時にちょっと緊張していたようでした。

さて、最近はこういう淡白な魚のグリルには『シャルドネ』というのが定番になって来ていますが、そこはこの晩餐会。テーマを外さず、ピノ・ ノワールに合うよう、少し濃いめのMatelote ソース(バターとフィッシュストックにクラム・フレッシュを煮詰めたソース )が添えられています。

料理の横には、まだ眠り足りない(本来であれば、まだまだ長くお蔵で眠っているはずの)エシェゾのピノ・ノワール(2004年)が、佇んでいます。エシェゾで採れたブドウから作るピノは、DRCのピノの中で一番早熟するといわれていますが、それでも平均数十年を経て更に美しいなる超長期熟成タイプなので、8年弱というエシェゾでも、まだティーンエイジャーの趣なのです。

案の定、『僕はアメリカのワインが専門で、フランスワインには疎いから、今夜のテイスティングはとっても楽しみ』と言っていた出席者が、勢い込んで最初にワインを口にして『あれっ?』といった顔をしたのでした。それはそうでしょう。アメリカのふくよかなピノ・ノワールであれば、8年どころか、2〜5年でしっかり大人になり、飲む人を魅惑する術さえも身につけているものですから。

彼の困惑した顔を横目に、ゆっくりとグラスを廻し、顔を近づけてみると…….。 『ワサビ。』 そう、まるで寿司カウンターの向こう側で、板前が上等なわさびを摩っているような、そんなほんのりとした香りがします。何回かワインを揺り起こしても、その香り以上のアローマは、起き上がってきません。

それ以上の揺さぶりを諦めて、口に含んでみて納得。このワインは今レム睡眠の真っ最中です。完全にクローズしています。ちなみに、ワイン(特に熟成型の赤ワイン)には睡眠と覚醒の周期があります。瓶詰めして数年後に香りが開いたり、或はフレーバーが開いたり、或は香りやフレーバーが休眠状態に入ったりを繰り返し、或る時期に香りと味わいが安定してきます。

このワインはちょっと不機嫌、、、。オーナーのヴィレーヌ氏も、「この年は、種々のカビの発生と夏に降った雹 に悩ませれた 難しい年でしたが、収穫出来たブドウは美しく、この年のヴィンテージは豊満さというよりは、筋肉質なワインに育つでしょう。まだ、時間が必要で、今はまだ味わいが開いて来ていないですね。」とコメントしていました。

閑話休題。ちなみに、一般に誤解があるので、ロマネコンティの定義をおさらいしましょう。基本的には、これはDRCが保有する、最高にして世界最良のピノノワールの単一畑、そしてこのブドウで作るワインを指します。また、所有者/醸造元であるドメーヌ ドラ ロマネコンティ社を意味する事もあります。

今回の晩餐会には、ロマネコンティ(のワイン)は出ていません。(まあ、値段的に見たら、当たり前でしょう。)ですが、エシェゾから始まり、それぞれ性格が違うグランクリュー畑のピノの4種が味わえました。

結論から先にいうと、皆ヴィンテージがとても若く、まだまだ飲み頃からはほど遠く、言ってみれば、瓶詰めの前に、醸造中の樽からワインを抜いて将来のワインの資質を試飲するいわゆる「バレル テイスティング」の趣でした。

唯一 香り(nose)と味  (Palate) が或る程度整い始めていたのは、ロマネコンティと比肩し、しかも質的にむらが少ないとされているラ・タッシュの96年ものだけでしたね。この年のは、高い酸味と大きな骨格を感じさせ、あと数十年!待てば、質実剛健なワインに代わりそう。

こんな感想を話すと知り合いから、「それでは20万円ものお金を払って、出席した価値があったのですか?」と聞かれます。つまり(それだけの金額を払うなら、一生の思い出になる位の素晴らしいワインを飲めるはず)という期待が前提になっているのだと、思います。

でも、ワインは生き物なので、どの瞬間に出会うか、どんな状態で出会うかというのが、とても大切なのです。勿論出自がはっきりとしていて、管理が行き届いているという大前提はあります。が、飲み手側としても、それぞれのワインの本来のあり方を理解して、アプローチすることが必要という結論になります。

次回は、同じフランスでもボルドーのシャトーが主催した、30年物から現在のヴィンテージに至る15種類のワインの試飲会のレポートをお届けします。お楽しみに。

注:写真はドメーヌ ドラ ロマネコンティ社のオーナー、オーベール・ド・ヴィレーヌ氏。

2千ドルのロマネコンティ晩餐会(その3)

さて、小一時間のシャンパーニュ サービスが終わり、ぞろぞろとレストランに入ると、大テーブルが2つしつらえてあります。私の興味は、この上客ひしめくゲストリストを、レストランがどうさばくか?というところ。これだけのお金をポンと払って、夕飯を食べにくる方々なので、席順はレストランが大変気を使う(べき)ポイントだからです。常連やクリティック(評論家)のご機嫌を損ねる訳にはいきませんからね。

などと考えながら、自分の席を探してみると… 。  なんと、シーラが言った通り、彼女と同じテーブルに同席というだけではなく、かなり(というか、最高の)上席。つまり、私の斜め向かいにDRC (ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)のオーナー、ヴィレーヌ氏が座っておられ、私の右隣はというと、マスターソムリエのアンドレアロビンソン女史ご夫妻。シーラ達は、私のお向かいです。同じ興味を共有するアンドレア女史とは、お陰で食事中、ず〜っとワイン談義が弾んだのでした。

さて、突き出しとシャンパーニュの後は、リレ・エ・シャトーのマスターシェフ(Joachim Splichal氏)自らの手によるシーフードの前菜。地場モンテレーで採れたびちびちのエビに、人参のムース、マイヤーレモンとセロリーのサラダを添えた一品。それに添えるワインは、DRCヴィレーヌご夫妻(奥様はアメリカ人)と、奥様の従兄弟が共同経営するナパのワイナリー、ハイド・デ・ヴィレーヌのシャルドネ。これは始めて飲む銘柄でしたが、なかなかの美酒で、 ナパのシャルドネというより、例えば秀逸なソノマのヘンゼル ワイナリーの長期熟成型シャルドネに似た、アメリカ産でありながら、ブルゴーニュ仕様のワインといった趣。隣に座るマスターソムリエのアンドレア女史に、私の感想を伝えると『分かるわ、確かにその趣がある』と同意してくれました。(写真はその時の料理とワインを前に、微笑むアンドレア マスターソムリエ)

こういう晩餐会の定番で、料理とワインが同時にサーブされる度に、まず料理を担当したシェフが 素材や調理法の説明をし、次にワイナリーのオーナーが、ワインについて説明します。その間 私たち賓客は、食と飲み物のマリアージュを味わうという趣向になっています。そして彼らが席に戻ったら、更にそのワインに付いての質問をするというチャンスも設定されていました。

私の興味は当然、ムッシュ ヴィレーヌから受けるワインの説明で、氏によるとこのハイドのシャルドネは、ナパというアメリカ最高のテロワールで、ブルゴーニュの最上のノウハウを駆使して作った『アメリカのワイン』とのこと。まだ新しいワイナリーで、最初のヴィンテージは2002年。ブドウの木も未だ若く、既にこれだけの質を作れるので、将来的に(ブドウの木が熟成してきたら)更に質の向上が期待出来るとのことです。

確かに、アローマはカーネイロから採れるシャルドネ特有の濃厚さというよりは、ホワイトブルガンディーの仄かさと、カーネイロの力強さの中間といった風情。そして味わいは、いかにもフランスのワインメーカーが手がけたカリフォルニアのシャルドネといった趣で、品の良い重みと、アプリコット、洋梨そして切れのあるスパイスがふんわりと調和した感じとでもいいましょうか。

ちなみに、日本の皆さんにもこのワインを紹介する機会があるかと思い、既にワイナリーの後日訪問を予定しております。

さて、晩餐会もそろそろ佳境に入り、次の料理にはいよいよロマネコンティ社のエシェゾが登場します。

2千ドルのロマネコンティ晩餐会(その2)

 

ちなみに、4月28日の土曜日に開かれたこの晩餐会は、アメリカでの私の故郷、ニューヨークでまず 開催された後、ここカーメル(正式にはCarmel by the seaという美しい海辺のリゾート地です。往年の映画スターで、隣接するペブルビーチの住民でもある クリント イーストウッドが町長をしていたこともあります )に場を移したのです。アメリカ広しといえども、この2都市だけで、開催されたのでした。ああ、ラッキー!

またこの晩餐会を企画したのは、ミラベル グループ(Mirabel group)というリレ・エ・シャトー系の高級リゾートを保有する企業で、顧客リスト(かくいう私も、このイヴェントが開催されたL’Auberge Carmelを始めとして、世界中のリレエシャトーを泊まり歩いた時期があったのでした)の中から、招待リストを作ったとのこと。こういうレストランの常で、高級なセットアップでしかも、小振り。せいぜい、20名も入れば満員というキャパです。

さて、当日は大好きなペブルビーチに寄り道をしてゴルフをすることもなく、サンフランの自宅から車を飛ばして会場に直行。なにしろ、このカーメルという町。こじゃれたブティックが軒を並べる買い物のメッカでもあるのですね〜。という訳で、3時間ほど久しぶりにショッピング。ここ数ヶ月の仕事と勉強の缶詰状態から、ほんの一時期解放され、『誕生日、誕生日!』と出費をするたびに念仏を唱えながら、大きな紙袋を抱えて、オーベルジュに帰還。

閑話休題。皆さんは、アメリカという国が、如何に男女べったりのお国柄かご存知ですか?大の男が、「ゆき〜、僕今夜はデート(の相手)が見つからないから、折角招待してくれたけど、君のホーム パーティーに出られない(即ち、連れが居なくてかっこ悪いから、行けな〜い)』と電話して来て、口をあんぐりした覚えがあります。が、そこはアメリカ人も多少進歩しているので、最近では一人でパーティーにでられるというツワモノも居ない訳ではありません。かくいう私は、正にそのツワモノの代表格。男が横に居るより一人の方が、何かとネットワークし易いということもあり、大抵一人で出かけて行きます。

さて、この日も私は一人。当然ほとんどの人がカップル、或は仲良しの友人と来ています。逆に言うと、私のフットワークが一番軽いのです。まず最初に中庭でシャンパーニュ レセプションが開かれ、そこであのクリュッグのヴィンテージシャンパーニュが振る舞われます。ドレスアップして、ぶらっと中庭に降りて行き、シャンパーニュのグラスを受け取り、すぐ目の前にいたカップルに話しかけ、ジョークを連発して、直ぐに大笑いの連発。その女性、シーラはなんとこのレストランの一番の常連とかで、意気投合しているうちに『ゆき、気に入ったわ。あなたの席を私たちと同席して貰うように、交渉してくる』と張り切って、館内に消えて行ってしまいました。

この写真がその彼女とのワンショット。その間にも、その夜料理を担当するシェフ3人が次々に挨拶に来たり、ロマネコンティのあのヴィレーヌ氏や、オーベルジュの支配人が声をかけてきます。その時、ふと気がついたのです。流石に年代物のクリュッグを、お代わりする人、或はウェイターが自主的に継ぎ足している人は、このシーラ以外に居ない!って。そこで、得意技を発揮し、若いウェイターに、『う〜ん、このシャンパーニュ、もう少し継ぎ足してくれると、すご〜くハッピーになるんだけれどな〜』と言ってみたら、案の定『オッケー、でも内緒ね!ちょっと待ってて!』と私のグラスを受け取り、なんと並々と注いだおかわりを持って来てくれたのでした。ラッキー!

そうこうしている間に、晩餐会の準備は進み、中庭からレストランへの移動開始です。シーラがそっと私に囁いてくれたところに依ると、「ゆきの席を私たちと一緒にしてくれるよう交渉したら、支配人が『それはちょっと厳しいなあ。今から変更出来るかどうか、トライはしてみるけれど….』という返事だったわ。さてどうなるかしらね?」とのこと。

さてさて、私の席はどこ?と見てみると…..  。

 

 

 

2千ドルのロマネコンティ晩餐会!

私事ですが、わたくしの誕生日は3月で、通常であれば祝い事が大好きな江戸っ子気性。その日に祝うということを、外さない!…. はずだったのですが、連日の厳しい勉強にリサーチ、そして当然のことながら試験に追われて、あっという間に数週間が過ぎてしまったのでした。そんな折り、何度か泊まったことの或るカーメル(ペブルビーチのすぐ隣です)のオーベルジュ(auberge)から晩餐会の招待状を受け取り、開けてびっくり。

何と、あのブルゴーニュを代表する ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ(DRC) 社のオベール・ド・ヴィレーヌ氏(DRCの共同オーナー)が来米し、リレ・エ・シャトー(Relais et Chateaux) のグランシェフ達とコラボする『夢の晩餐会!』を開くというのです。まずわたくしが一番最初にチェックしたのは、ワインリスト。うわ〜っ!フルコースの最後の4コースはすべてDRCの超特級畑、グラン・クリュのワインが勢揃い。 2004年のエシェゾーから始まり、5年のロマネ・サン・ヴィヴァン、2年のリシュブールと進み、最後に『待ってました!』96年のラ・タッシュのお出まし。

もうこの時点で、危険にもわたくしの心は『出席!』に強く傾いていたのでした。まだ、値段も、料理の品目も、確認していないのに、です。そして、更にアペリティフのシャンパーニュが、ヴィンテージ98年のクリュッグと知り、完全に心は決まったのです。だって、4種のロマネコンティのワインを頂ける機会なんて、一生に何度巡り会えるでしょう?しかも、伝説的なオーナーと一緒に談笑しながらですよ。しかもクリュッグはヴィンテージ物だし….

そしてこのお値段が晩餐会だけで千7百ドル、当然サンフランシスコからは遠いので、オーベルジュにお泊まり代が含まれて、総計2千2百ドル。ざっと計算しました。DRCの上記のワインは物によりますが、奇跡的に手に入ったとして、市場価格で一本6万円から30万円。これを、全て味わうために必要なグラスでオーダーすることは、不可能です。かといって、こんな美酒を4本一人で飲むなんてことは、出来ません。

そう。答えはひとつ。『出るっきゃない!』。わたくしもワインのプロなら、こんなチャンスは逃してはいけない!ということで、よし、自分自身への誕生日のプレゼントにしよう!と、清水から飛び降りたのでした。

この続きは、また後ほど。こんな投資をいっぺんに書き終えるなんて、勿体ない!という訳で、もう一度この経験を一緒に楽しんで下さいね〜。