Thinking of Japanese wine — present and future

Japan has not yet established her wine law.  While sake is deep-rooted in the culture for hundreds of years, wine is not universally recognized as a part of our gastronomic experiences.  Winemaking is regulated under traditional “Sake” making practices.  This restricts winemakers from using winemaking tools and technologies as some of them are not used in sake cellars; a good example is inability for Coravin to enter the Japan market as argon gas is prohibited until recently.  It uses nitrogen gas in place of argon in Japan.

 

Another challenge is the lack of legal definitions such as “Japanese Wine”.  Wines consumed in Japan, and overwhelming 80%+ commercial “Japanese” wines, are the product made out of imported frozen bulk must.  The must is typically imported and processed by major drink companies, such as Kirin and Suntory, from Chile and Australia.  They are sold in various easy packages (BIB) for early consumption and priced 500-750 yen ($4.50-$6) as daily fare.

 

Japanese government apparently recognized the problem, whether out of concern for starting up a healthy wine industry, or calculation for the upcoming Tokyo Olympic Games.  The latter will be a great showcase to feature globally popular Japanese cuisine, and of course,  the Japanese wine to foreign guests.  Thus, the legal definition of “Japanese wine”, wine using grapes grown in Japan and vinified in Japan, will take an effect in October of 2018.  I wonder if this signifies the recognition that wine is finally becoming a good part of our culture?

 

Despite the late movement at the governmental level, winemakers and wine grape growers are facing true and real challenges; in the country where super high price is paid to fresh grapes of the American origin (Vitis lubrusca), not many farmers show interest in switching to unknown (in Japan) wine grapes of European origin (Vitis vinifera).  Large berried, thin skinned, seedless Concord and Delaware are the popular grapes in Japan where vigorous soil and hostile climate with heavy rains during growing season makes it challenging to grow wine grapes.  Therefore, the Japanese winemaking tradition is the wine made out of left-over (unmarketable due to imperfect shapes) American varieties by grape farmers themselves. The quality of such wine is obvious as proven by the American history when European immigrants had tried to make decent wine out of indigenous varieties without success.

 

During my most recent trip to Japan, I have met many passionate and innovative winegrowers.  Their efforts and trials to improve the quality of wine grapes are truly admirable in such adverse terroir.  Many of them have studied and worked abroad in Bordeaux and Napa, for example, while others are young generation of traditional grape farmers who fell in love with wine.  Major corporate producers are also investing in own vineyards and making new trials for innovation.   Worrisome factor, however, is the outlook for shrinking grape supplies, as most grape growers are reaching the retirement age without prospective new generation.  Aggravating the situation is the new entries of young ‘winemakers’ dreaming of own wine labels, despite the shortage of wine grapes, not alone quality wine grapes.  The basic fact needs to be reiterated; fine wine is only made out of fine grapes.

 

In Japan, consumers are willing to spend over $20-35 for domestic wines made of Koshu, Muscat Baily A and Concord even though that same range can purchase good quality imports.  Despite the obvious popularity, I am convinced through numerous interviews that no one really thinks that the Japanese wine is truly delicious and of high quality just yet.  The sentiment that “the Japanese winemakers are trying so hard to conquer the adverse terroir!” and therefore, “I want to support their efforts” is the push behind the sales.

 

As an outsider, I was typically a bit aloof toward such patriotic intimacy between the consumers and the wine producers in Japan.  Yet over these years of witnessing how hard the producers have worked to improve the quality, I came to appreciate the support system.  Despite all the understanding, I still think that the Japanese consumers are not doing a true favor for the producers, simply because their “protectionism” is shielding the winemakers from true quality-competition in the international scale.  So my advice to Japan is to look beyond the border and realize that the level of Japanese wine is still not competitive enough, for the value.  It is my hope that the “Japanese wine” will have all the right stuff to be proudly presented to anyone and anywhere, and that some will become international brands…someday.

アメリカにて、日本ワインを思う

以前レポートした通り、日本にはワイン法が存在しない。日本酒という古来の文化があっても、ワインという新しい飲み物は、まだ日本文化に根を下ろしているとは言い難い。日本でワインを醸造する場合、ワインメーキングは日本酒の酒造法に基づいて管理される。その結果、欧米で当たり前の材料やテクノロジーも、酒の現場で使われていなければ、適用できない。

さらに問題なのが、「日本ワイン」の法的規定の欠如だ。市場に出回っている8割以上の「日本製」ワインは、大手酒造会社(サントリーやキリンなど)が、チリやオーストラリアなどから格安で輸入した濃縮ブドウジュースをワインに加工して、千円以内で売っているものがほとんど。

「これではいけない」と気がついたのか、或いは、オリンピック景気に備えた外国人目当ての商戦なのか、政府がやっと重い腰を上げた。日本ワイン を、「国産ぶどうのみを原料とし、日本国内で製造された果実酒」と定義し、2018年10月30日から法的に適用する。やっと日本も、ワインという 西洋で確立された歴史的飲み物を、我が国の一部として認知したということなのだろうか。

 

とはいえ、現場でぶどう栽培やワイン造りに関わっている方々の苦労は、続いている。まず、ワイン用ぶどうの栽培者が育っていない。 皮が薄く、タネなしで、実が大きいアメリカ出身の生食用ぶどうなどでは、決して良いワインは作れない。それは、植民地時代から、ヨーロッパの移民が、アメリカの地場ぶどうでワインを作ろうとしては、諦めてきた歴史が証明している。しかし日本ではこの生食用のぶどうに高値がついてきた。農家としては、得体の知れない「ワイン用のヨーロッパぶどう」など、 作りたくないというのが本音だ。結果、売れ残った生食用ぶどうを潰して、とりあえず「飲める」ワインを作ってきた悪しき伝統が続いている。

 

今回の取材で出会ったのは、本格的にワイングレープの栽培に取り組む人たちだ。それはフランスやアメリカでワイン造りを学んだ帰国組や、代々のぶどう農家の後継者がワイン造りに目覚めてしまったケース。大企業も広大な自社畑を使って、いろいろなトライアルを行なっている。とはいえ、老齢化が進むぶどう農家は離農を考え始め、逆に簡単にワイン造りをしたいと夢見る若者が、ワインメーカーを目指し始める。こうして、ぶどう不足はますます深刻になる。そして、優良なぶどうからでしか、美しいワインは作れないという当たり前の事実。

 

前号では、日本のナチュラルワイン人気を特集したが、今の日本は「日本ワインブーム」だ。3千5百円も出せば、海外の高品質のワインを購入できるとわかっていても、応援する心情で、日本のワイン(甲州・マスカットベーリーAや、生食用アメリカぶどう=デラウェア、コンコルドで作るワインなど)を買っ

てあげる。実際、膨大なインタビューを通して確信したことは、誰も日本のワインがとても美味しいとは思っていない事実だ。でも「あんなに頑張っているから、応援したい」という。

 

今では筆者も、日本人が日本のワインを応援したいという心情は理解

できる。なぜなら、ワイン造りに全く向かない高温多湿、大雨の風土にもかかわらず、本当に熱心にぶどうやワイン作りを研究し、励む姿を見てきたからだ。とはいえ、ビジネスの視点で見た場合、日本だけで通じる「甘え」が、生産者にも消費者にもある。要は「身内びいき」ということで、国内だけで通じても、海外の厳しい「自由競争」市場では、生き抜いていけないということ。今の日本ワインの質と値段で

は、まだまだ海外では通用しない。そういうアドヴァイスを会う人ごとに

してきた。と同時に、日本ワインの質をうんと上げて、来日する外国人に胸を張って振る舞える酒に成長させて欲しい。そして、その中の一部でも、海外進出に値しうるブランドができたら、、、、と願ってやまない。

 

良質でリーズナブルなカリフォルニアワインを探す

カリフォルニアワインの質と評価が、世界的に認知されたのは喜ばしい。しかしながら、高騰し続けるワインの値段が悩ましい。 そんな中で、高品質を保ちつつ、値段をリーズナブルに抑えたワイナリーを探し、日本に紹介する仕事をしている。こちらのメガネにかなったワインを見つけると、オーナーやワインメーカーを訪問し、ヒアリングをする。その上で、彼らに相応しい日本でのパートナーを確保し、輸出する道筋をつけてあげるのだ。

選ぶ基準は、 単一品種(シャルドネ、ピノノワールなど)であれば、ブドウの個性とテロワールがしっかり表現されたもの、ブレンドワインなら、作り手の個性とバランスが良いものを探している。大手有名メーカーや、カルトワインという法外に高いワインは敬遠し、ワインの好きな人が、気軽にそして頻繁に楽しめるワインが私のテーマだ。結局、小規模及び家族経営の、手作り感のある作り手が多くなる。個人的には、エレガントでヨーロッパ的な「カリフォルニアワイン」を好むが、フルーティーでどっしりとしたワインのニーズも根強いため、幅広いスタイルを紹介している。 そんなワインを、少しずつ紹介していこうと思う。

初回は、<strong>Von Holt Wines (ヴォンホールト)</strong>という サンフランシスコ市内にある小さなワイナリー。夫婦がリタイアした後、立ち上げた。クリス(Chris)は元シークレットサービス、パム(Pam)は元ダンサーという変わった経歴の持ち主だが、ワインにかける情熱は本物だ。そのワインを手掛けるのは、John Fonesという元弁護士の醸造責任者だ。3人に共通するのは、ブルガンディー(ピノノワール、シャルドネ)とローヌ(ヴィオニエ、シラー)品種を愛し、適度に高い酸味と果実味のバランスの良い、デリケートなワインを好むこと。ブドウはソノマバレーの中でも、冷厳な一等畑から 買い付けている。 彼らのワインに出会ったのは、数年前に出席した Family Winemakers of Californiaの試飲イヴェント。当時、某企業の顧問として、日本でのワインクラブの立ち上げに関与しており、質の高いシャルドネを探していた。数百の零細(家族経営)ワイナリーが出店している中で、ヴォンホールトのワインは別格だった。値段を聞くと、小売価格で$38という。高名な$65以上の ワインと比べても、全く引けを取らない質だ。しかも、大手企業やスーパーマーケットブランドの濾過ワイン(磨きすぎて、色ばかりキラキラしている大味ワイン)と違い、フィルターをかけない正真正銘の手作りワインだ。

数日後、SFで彼らのワイナリーを訪問し、改めて味と質を確認した。ワインメーカーのジョンとも会い、ワイン造りの手法と考え方を聞いた。以来頻繁に蔵に通い、彼らのワイン造りを見守るとともに、新しいヴィンテージを試飲してきた。ぶれない味というのは、大切な要素だからだ。ソノマから収穫したブドウが到着する日には、ワイナリーに足を運び、運搬されたブドウの質を確認。彼らの丁寧な選別作業にも立ち会った。こういう時間を共有しながら3人の人となりと、日本に進出する夢が本物か、自分なりに観察してきた。そして、彼らの作るワインを順次日本に紹介している。今回紹介するワインは、アメリカでは直接Vonholtwines.com のウェブサイトで購入できる。ちなみにピノノワール、シャルドネはWine Enthusiastの90点台の高得点の他に、日本の国際ワイン品評会(<a href=”http://www.sakuraaward.com/jp/result/2017.html”>Sakura Japan Women’s Wine Awards 2017</a>)ではそれぞれダブルゴールド、シルバーに輝いた。ワインメーカーのJohn Fonesの個別銘柄のホワイトブレンド(Cellars 33 The Betty 2015)も同品評会でゴールドを受賞し、その質の高さが認められた。尚、<strong>Cellars33 (セラーズ33)</strong>のワイン(https://www.cellars33.com)も日本市場に紹介を始めた。

Von Holt Winesの推奨ワインとアメリカでの価格は以下のとおり。Suacchi Piot Noir $44 (ダブルゴールド), Sonoma Coast Piot Noir $35, Heintz Family Chardonnay $35(シルバー。白ワインだが、無濾過ワインなのでデカンタを勧める)Viognier Tera Alta Vineyard $25(日本食と寿司の相性が抜群)Syrah Halcon Vineyard $30(来月公開)各種の辛口ロゼ$20

また、Cellars 33お勧めワインはローヌ品種のブレンドも美味しいThe Betty White Wine$26 (ゴールド) ロゼ$20、及び各種ピノノワール$33~$42

(これらのワインの日本でのご購入は <a href=”mailto:info@fcellars.com”>info@fcellars.com</a> へコンタクト下さい。)